口の乾燥対策|肌が乾く女性の約7割が口内も乾燥、今日からできる5習慣
空気が乾燥してくるこの季節、肌のカサつきと一緒に「なんだか口の中も乾く」と感じることはありませんか?
ライオン株式会社が2026年10月20日に発表した調査によると、肌の乾燥を感じている30〜50代女性のうち、約7割(66.7%)が口内の乾燥も感じていることがわかりました。一方で、今の対処法に満足している人は34.1%にとどまっています。
この記事では、口の乾燥対策について、最新の調査結果と自治体が公開している情報をもとに、唾液の役割や、今日から取り入れやすい習慣をまとめました。私も秋冬は口がカラカラになりやすいので、自分のケアを見直すつもりで調べてみました。
※この記事は一般的な情報をまとめたものです。乾燥が長く続く、痛みがあるなど気になる症状がある場合は、歯科医院や医療機関に相談してください。
肌が乾く女性の約7割が「口内も乾燥」
まずは調査の概要です。
- 調査主体:ライオン株式会社
- 調査方法:インターネット調査
- 対象:首都圏在住の30〜50代女性300名
- 調査日:2026年8月31日
主な結果をまとめると、次のとおりです。
| 設問 | 結果 |
|---|---|
| 肌の乾燥を感じる | 58.0% |
| 肌が乾燥している人のうち、口内の乾燥も感じる | 66.7% |
| 口内の乾燥への対処法「水分(水やお茶)をこまめに飲む」 | 81.8% |
| 口内の乾燥への対処法「うがいをする」 | 54.5% |
| 今の対処法に満足している(とても+やや) | 34.1% |
| 唾液が口内の乾燥に重要だと知っている | 52.3% |
| 口内エクササイズを実践している | 3.8% |
対処法としては「こまめに水分をとる」が8割以上と多い一方、不満の理由では「水分を補給しても、すぐにまた乾いてしまうから」が50.4%でした。水分補給は大切ですが、それだけでは物足りないと感じている人が多いようです。
また、唾液が口内の乾燥に重要だと知っている人は約半数、口の周りや舌を動かす「口内エクササイズ」を実践している人はわずか3.8%という結果でした。
口の乾燥はなぜ起こる?
新宿区の資料では、唾液の量が減って口が乾いた状態を「ドライマウス」と呼び、乾燥しやすい秋・冬に起こりやすいと説明しています。主な原因として挙げられているのは、次のようなものです。
- 加齢
- 薬の服用
- ストレス
また、奈良県の口腔機能向上マニュアルでは、免疫が関係する病気が隠れている場合もあると紹介されています。「季節のせいかな」と思っていても、長く続く場合は自己判断せず、かかりつけの歯科医に相談するのが安心です。
口が乾くと、どんな困りごとがある?
新宿区の資料によると、口の乾燥では次のような症状や影響があるとされています。
- 口の渇き、飲み込みにくさ、食べにくさ、話しにくさ
- むし歯や歯周病の悪化、口臭、口内炎を招くおそれ
口臭が気になったり、話すときに口がもたついたりすると、人と会うときにも気になってしまいますよね。
唾液にはこんなに大切な働きがある
葛飾区の資料では、唾液の働きとして次の6つが紹介されています。
| 働き | 内容 |
|---|---|
| 抗菌作用 | むし歯菌や歯周病菌の数や活動を抑える |
| 自浄作用 | 食べかすや汚れを洗い流す |
| 緩衝作用 | 酸性になった口の中を中性に戻す |
| 再石灰化作用 | 溶けてしまった歯の成分を元に戻す |
| 消化作用 | 消化酵素が食べ物を消化しやすい形に分解する |
| 湿潤・保護作用 | 粘膜を覆って保護し、発音や咀嚼をスムーズにする |
水を飲むと一時的に口はうるおいますが、唾液にはこうした働きがあるため、「唾液が出やすい状態をつくる」ことも意識したいところです。
今日からできる口の乾燥対策5つ
自治体の資料で紹介されている方法を中心に、毎日の生活に取り入れやすい習慣をまとめました。
1. 水分をこまめにとる
基本はやはり水分補給。お茶や水を、一度にたくさんではなく、こまめに少しずつ飲むのがポイントです。デスクやバッグにマイボトルを置いておくと、自然と飲む回数が増えます。
2. 唾液腺マッサージをする
葛飾区の資料では、3つの唾液腺を刺激するマッサージが紹介されています。
- 耳下腺:手のひらで、耳の前の頬をさする
- 顎下腺:親指で、あごの骨の内側を押す
- 舌下腺:あごの下から舌の付け根に向かって突き上げる
レモンや梅干しなど、酸っぱい食べ物をイメージしながら行うのがポイントだそうです。マスクをしたままでもできるので、通勤中や仕事の合間にも取り入れやすいですね。
3. よくかんで食べる・ガムをかむ
食事のときに、ゆっくり回数を重ねてかむことも、唾液を出すための方法として紹介されています。また、ガムをかむことは唾液腺を刺激し、唾液量を増やすのに有効とされています。仕事中や移動中なら、シュガーレスのガムを選ぶと取り入れやすいと思います。
4. 口の体操をする
口の周りや舌を動かすと唾液腺が刺激され、唾液が出やすくなるとされています。葛飾区の資料では、唇と歯の間に舌を入れて、ワイパーのように歯の表面をなぞる方法も紹介されています。歯みがきのあとやお風呂の時間など、毎日のルーティンに組み込むと続けやすくなります。
5. 寝るときや外出時の乾燥を防ぐ
口の乾燥は、空気の乾燥が強い季節に起こりやすくなります。寝ている間の乾燥が気になる方は、部屋の加湿を見直したり、ぬれマスクを活用したりするのもひとつの方法です。
また新宿区の資料では、口専用の保湿剤で乾燥感をやわらげ、口の粘膜を保護できるとも紹介されています。どれを選べばいいか迷うときは、歯科医院で相談してみると自分に合うものを教えてもらえます。
毎日の生活で意識したいポイント
口の乾燥対策は、特別なことをするよりも、毎日の小さな習慣を積み重ねることが大切です。続けやすくするためのコツをまとめました。
「ながら」で取り入れる
唾液腺マッサージや口の体操は、1回にかかる時間が短いのが魅力です。スキンケアのあと、歯みがきのあと、通勤の電車の中など、すでにある習慣とセットにすると忘れにくくなります。肌の保湿をするタイミングで「口のケアも一緒に」と決めておくのもおすすめです。
乾燥しやすい場面を知っておく
暖房の効いた部屋で長時間過ごすとき、人と長く話したあと、寝起きなど、口の乾きを感じやすい場面は人によって違います。自分がどんなときに乾きやすいかを知っておくと、その前後で水分をとったり、マッサージをしたりと、先回りしてケアしやすくなります。
口元の印象のためにも
口の乾燥は、口臭が気になる原因にもなると紹介されています。マスクを外す機会が増える年末年始の集まりの前に、口のうるおいケアを習慣にしておくと安心ですね。
こんなときは歯科医院に相談を
セルフケアを続けても乾燥が気になる場合は、早めに専門家に相談しましょう。
- 口の乾きがずっと続いている
- 食べにくい、飲み込みにくい、話しにくいと感じる
- 口内炎ができやすい、口臭が気になる
- 薬を飲み始めてから口が乾くようになった(自己判断で薬をやめず、処方した医師や薬剤師に相談しましょう)
奈良県のマニュアルでは、歯科医院で相談すると、口の中にうるおいを与える「人工唾液」という薬もあると紹介されています。
まとめ
ライオンの調査では、肌の乾燥を感じる30〜50代女性の約7割が口内の乾燥も感じていて、水分補給だけでは「すぐにまた乾いてしまう」と感じている人が多いことがわかりました。
- 水分はこまめに少しずつとる
- 唾液腺マッサージや口の体操で唾液を出しやすくする
- よくかんで食べる、ガムをかむ
- 加湿やぬれマスクで寝ている間の乾燥を防ぐ
- 長く続くときは歯科医院に相談する
肌の保湿と同じように、口のうるおいケアもこの冬の習慣に加えてみてはいかがでしょうか。
出典:ライオン株式会社「お肌と口内の乾燥に関する調査」(PR TIMES・2026年10月20日)
新宿区 資料(口の乾燥について)
葛飾区 資料(唾液の力)
奈良県 口腔機能向上マニュアル(口の乾燥)


