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子育て世帯の防災グッズ|6割が備え不足、1位の壁は「置き場所」

子育て世帯の防災グッズ|6割が備え不足、1位の壁は「置き場所」

子どもが生まれてから、「もし今、地震が来たらどうしよう」と考えることが増えた……そんな人は多いのではないでしょうか。私もニュースで災害の映像を見るたびに、ミルクやおむつは足りるかな、とそわそわしてしまいます。

2026年10月27日、ママ向けの情報を発信する株式会社エンファム.が「防災に関する意識調査2026」の結果を発表しました。子どもが生まれて防災意識が高まった人は約8割いる一方で、家庭の備えが「できていない」人は6割を超えていたそうです。そして、備えが進まない理由の1位は「お金」ではなく「収納する場所がない」でした。

この記事では、この調査結果と、首相官邸・農林水産省が公開している備蓄の目安をもとに、子育て世帯の防災グッズを無理なくそろえるコツをまとめました。

子育て世帯の防災、どこまで進んでいる?最新調査の結果

エンファム.の調査は、リトル・ママ会員を対象に、2026年9月25日〜10月4日にオンラインで行われ、232名から有効回答を得たものです(設問ごとに有効回答数は異なります)。

防災意識は約8割が「高まった」

子どもが生まれてから防災意識が「高まった」と答えた人は79.1%(「かなり高まった」24.3%、「やや高まった」54.8%)。守るべき小さな命ができると、自然と意識が変わるのですね。

でも、備えが「できている」は39.2%

一方で、家庭の備えが「十分にできている」は2.2%、「ある程度できている」は37.1%で、合わせて39.2%。「あまりできていない」47.4%、「ほとんど何もしていない」13.4%を合わせた60.8%が「できていない」と答えています。

水・食料の備蓄は「1〜2日分」が最多

家族全員分の非常食・飲料水の備蓄量は「1〜2日分」が38.4%で最多でした。「2日分以下」は全体で58.6%、0〜2歳児がいる家庭では65.5%にのぼります。「3〜6日分」は32.3%、「7日分以上」は9.1%でした。

意識はあるけれど、手が回っていない。多くの家庭が同じところでつまずいているとわかると、少しほっとしますよね。

備えが進まない理由トップ3と、その対策

調査で防災対策が進まない理由(最大3つまで回答)をたずねたところ、上位は次のとおりでした。

順位 理由 割合
1位 収納する場所がない 39.6%
2位 賞味期限・サイズの管理が面倒 37.8%
3位 何を揃えればいいかわからない 36.5%
4位 子どもの成長で必要なものが変わり続ける 28.3%
5位 お金がかかる 27.4%
6位 準備する時間がない 20.4%

1位「収納する場所がない」→ 1か所にまとめず、分けて置く

おむつのストック、着替え、おもちゃ……子育て中の家は、ただでさえ物が多いですよね。防災グッズを「防災用の棚」に全部まとめようとすると、場所が足りなくなりがちです。

そこで考えたいのが、玄関・寝室・キッチンなどに少しずつ分けて置く方法。持ち出し用のリュックは玄関近く、水や食品はキッチンの普段使いのストックと一緒に、といった具合です。農林水産省の家庭備蓄ポータルでも、防災備蓄の収納のチェックポイントや子育て世帯の事例が紹介されているので、置き場所に悩んだらのぞいてみてください。

2位「賞味期限・サイズの管理が面倒」→ ローリングストックで「使いながら備える」

農林水産省は「ローリングストック」という方法をすすめています。普段の食品を少し多めに買い置きし、賞味期限の古いものから使って、使った分を買い足すことで、いつも一定量の食品が家にある状態を保つやり方です。

同省は、費用や時間の面で普段の買い物の範囲でできること、買い置きのスペースを少し増やすだけで済むことをポイントに挙げています。非常食だけでなく、ふだん食べていて災害時にも使えるものをバランスよく備えるのが大事とのこと。子どもが食べ慣れたおやつやベビーフードを多めに買っておくのも、立派な備えになりますね。

3位「何を揃えればいいかわからない」→ まずは「水」と「赤ちゃんのいつものもの」から

全部を一度にそろえようとすると、何から手をつけていいかわからなくなります。まずは家族の命に直結する水と、子どもがふだん使っているものから始めるのがおすすめです。具体的な目安は次の章でまとめますね。

4位「子どもの成長で必要なものが変わる」→ 見直す日を決めておく

おむつのサイズ、ミルクから離乳食、幼児食へ……子どもの成長は本当にあっという間です。せっかく備えても、いざというときにサイズが合わないのは困りますよね。誕生日や季節の衣替えなど、見直す日をあらかじめ決めておくと忘れにくくなります。

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備蓄は何日分あればいい?公的な目安

首相官邸のウェブサイト「災害が起きる前にできること」では、食料・飲料・生活必需品の備蓄の例として、次のように紹介されています(人数分を用意)。

  • 飲料水:3日分(1人1日3リットルが目安)
  • 非常食:3日分の食料(アルファ米などのご飯、缶詰、乾パンなど)
  • トイレットペーパー、ティッシュペーパー、携帯トイレ・簡易トイレ、カセットコンロ など

さらに、大規模災害の発生時には「1週間分」の備蓄が望ましいとされ、飲料水とは別にトイレを流すなどの生活用水も必要と書かれています。農林水産省のローリングストックの解説でも「できれば1週間分」を備えるよう呼びかけています。

たとえば大人2人と子ども1人の3人家族なら、飲料水だけで「3リットル×3人×3日」で27リットル。2リットルのペットボトルなら14本ほどになります。こう計算すると、置き場所の悩みが1位になるのも納得ですね。

なお、農林水産省によると、水道水は塩素による消毒効果で3日程度は飲料水として使え、保存水と呼ばれるミネラルウォーターの賞味期限は5年〜10年とのこと。ふだん飲む水を多めに買って、飲んだら買い足す方法も紹介されています。

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乳幼児がいる家庭で追加したい防災グッズの例

大人向けの備えに加えて、赤ちゃんや小さな子どもがいる家庭では、次のようなものも考えておきたいところです。どれも「その子がふだん使っているもの」をベースにするのがポイントです。

  • ミルク:粉ミルクに加えて、お湯を沸かさずに使える乳児用液体ミルクも選択肢に
  • 哺乳瓶・使い捨ての授乳用品:洗えない状況も考えて、紙コップなども
  • 離乳食・ベビーフード:月齢に合ったもの。食べ慣れた味だと安心
  • 紙おむつ・おしりふき:今のサイズを多めにストック
  • 着替え・タオル・ブランケット:冬は防寒も大切
  • 抱っこひも:避難時に両手があくように
  • 母子健康手帳のコピー・保険証のコピー:持ち出し袋に

農林水産省は「要配慮者のための災害時に備えた食品ストックガイド」を公開していて、乳幼児の備えや粉ミルクの作り方、離乳食の備えについてもまとめています。わが子の月齢に合わせて確認しておくと安心です。

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今日からできる、子育て世帯の防災3ステップ

最後に、「何もできていない」と感じている人でも始めやすい順番をまとめておきます。

  1. 今ある備えを確認する:家にある水・食品・おむつが何日分あるか、ざっくり数えてみる
  2. 水と子どものいつものものを買い足す:買い物のついでに、水やベビーフード、おむつを1つ多めにカゴへ
  3. 置き場所を決めて、見直す日を決める:分散して置き、誕生日などに中身を見直す

一度に完璧をめざさなくて大丈夫。いつもの買い物に「1つ多め」を足すだけでも、備えは少しずつ進んでいきます。

まとめ|子育て世帯の防災グッズは「置き場所」と「使いながら備える」がカギ

エンファム.の調査では、子どもが生まれて防災意識が高まった人は79.1%いる一方、備えが「できていない」人は60.8%、水・食料の備蓄が2日分以下の家庭は58.6%でした。備えが進まない理由の1位は「収納する場所がない」です。

首相官邸の目安は、飲料水が1人1日3リットルで3日分、大規模災害には1週間分。置き場所が足りないときは、分けて置く、ローリングストックで使いながら備える、子どもの成長に合わせて見直す日を決める、の3つを意識してみてくださいね。調査のリリースでは、2026年11月2日の防災庁発足にもふれられていました。これをきっかけに、家族の備えを一緒に見直してみませんか。

出典:

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