離乳食の卵はいつから?卵黄→全卵の進め方と保護者1718人の実態
離乳食がはじまると、多くのママ・パパが迷うのが「卵っていつから、どのくらいあげればいいの?」ということ。アレルギーのことも気になるし、なんとなく後回しにしてしまう…という方も多いのではないでしょうか。
実は、そんな「なんとなく不安」は多くの保護者に共通しているようです。10月10日の「赤ちゃんの日」にあわせて、雪印ビーンスターク株式会社が乳幼児の卵摂取に関する調査結果を発表しました。
この記事では、その調査結果と、国の「授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版)」に示されている卵の進め方の目安をもとに、離乳食で卵を取り入れるときのポイントをまとめました。
※この記事は一般的な情報をまとめたものです。お子さんの体質や湿疹の状態、医師の指示などによって対応は異なります。不安がある場合は、自己判断せず、かかりつけの医師や自治体の保健師・栄養士などに相談してください。
保護者1,718人に聞いた「卵の開始」の実態
雪印ビーンスタークが2026年10月9日に発表した調査は、同社の会員サイト「まめコミ」の会員で、全国の0〜2歳の子どもがいる保護者1,718名を対象に、2026年9月4日〜9月9日にインターネットで行われたものです(子どもが2人以上の場合は一番下の子について回答)。
目安の月齢でも、卵を与えていない家庭が多数
- 生後5〜6か月で卵黄を食べたことがある割合は2割を下回った
- 生後7〜8か月で卵白・全卵を食べたことがある割合は4割を下回った
一方で、卵黄を与えていない674名のうち、理由として「自分や家族がアレルギーだから」を挙げたのは0.4%、「医師の指示だから」は0.1%、「湿疹があるから」は0.9%と、ごく少数でした。卵白・全卵を与えていない822名でも、それぞれ0.4%、0.4%、0.9%にとどまっています。
理由の多くは「まだ早い」「何となく不安」
5か月未満や5〜6か月では「あげるのはまだ早いから」という回答が大半でした。月齢が進むとこの理由は減り、代わりに「何となく不安」や、何かあったときに病院に行ける時間帯に離乳食をあげられない、といった理由が増えたそうです。同社は、卵白・全卵をあげていない理由を、保護者の「ばくぜんとした不安」によるものとしています。
「心配だから、もう少し様子を見よう」という気持ち、とてもよくわかりますよね。
国のガイドでは「卵はいつから」とされている?
離乳食の進め方の目安としてよく参照されているのが、厚生労働省(現在はこども家庭庁が所管)の「授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版)」です。今回のリリースでも、このガイドが引用されています。
離乳の開始を遅らせても予防効果の根拠はない
リリースで紹介されているガイドの内容によると、食物アレルギーを心配して離乳の開始や特定の食品の開始を遅らせても、予防効果があるという科学的根拠はないとされています。そのため、生後5〜6か月頃から離乳を始めるよう情報提供を行うとしています。
ただし、ガイドでは、子どもの食物アレルギーが疑われる場合には、必ず医師の診断に基づいて対応するよう示されています。湿疹がある、すでにアレルギーと診断されているなどの場合は、まずは医師に相談しましょう。
月齢別・卵の進め方の目安
ガイドに示されている目安(リリースおよび大阪市の資料より)をまとめると、次のようになります。
| 時期 | 卵の目安 |
|---|---|
| 離乳初期(生後5〜6か月頃) | 卵黄(固ゆで)などをためしてみる |
| 離乳中期(生後7〜8か月頃) | 1回あたり卵黄1個〜全卵1/3個 |
| 離乳後期(生後9〜11か月頃) | 1回あたり全卵1/2個 |
| 離乳完了期(生後1歳〜1歳6か月頃) | 1回あたり全卵1/2個〜2/3個 |
大阪市の資料では、卵は「卵黄から全卵へと進めていく」こと、全卵は「しっかり加熱する」ことが示されています。月齢はあくまで目安なので、お子さんの食べる様子を見ながら進めていけば大丈夫です。
卵黄から全卵へ。不安を減らす進め方のポイント
ここからは、公的な資料に示されている内容をもとに、卵を取り入れるときに意識したいポイントを紹介します。
1. 固ゆでにした卵黄から始める
離乳初期は、しっかり固ゆでにした卵黄から。ゆで卵の黄身を取り出し、ごく少量をおかゆなどに混ぜるところからはじめる方が多いようです。
2. 全卵はしっかり加熱する
卵白・全卵に進むときも、半熟ではなく完全に火を通すことが大切です。卵とじや卵焼きなど、中までしっかり加熱したメニューを選びましょう。
3. 新しい食材は少量から、1種類ずつ
初めて食べる食材は、少量から1種類ずつ試していくと、もし体調に変化があったときに原因がわかりやすくなります。
4. 受診しやすい時間帯に試す
調査でも「病院に行ける時間帯に離乳食をあげられない」ことが不安の理由として挙がっていました。初めての食材は、かかりつけの医療機関が開いている時間帯に試すようにすると、気持ちの面でも安心です。
5. 迷ったら専門家に相談を
湿疹がある、家族にアレルギーがあるなどで不安が強い場合は、自己判断で始めたり、逆に避け続けたりせず、医師や自治体の乳幼児健診・離乳食教室などで相談してみてください。
卵の離乳食づくりに便利なアイテム
固ゆで卵黄はほんの少量ずつしか使わないので、毎回ゆで卵を作るのは意外と手間がかかるもの。調理や保存を助けてくれるアイテムがあると、ぐっとラクになります。
- 離乳食調理セット:すりつぶし用のすり鉢や裏ごし器がセットになったもの。卵黄をなめらかにするのに便利
- 小分け冷凍トレー:おかゆや野菜ペーストを少量ずつストックしておける
- ベビーフード:忙しい日や外出時に。原材料の表示を確認して選べます
市販のベビーフードを使う場合は、パッケージに記載されている対象月齢や原材料(卵の使用有無など)を必ず確認してくださいね。
一緒に知っておきたい離乳食の注意点
卵とは別に、離乳食期に気をつけたい食品として知られているのが「はちみつ」です。大阪市の資料では、乳児ボツリヌス症予防のため、はちみつは1歳を過ぎるまで与えないこととされています。はちみつ入りのパンやお菓子などにも注意しましょう。
まとめ|「なんとなく不安」は情報で少しずつ解消を
- 調査では、生後5〜6か月で卵黄を食べたことがある子は2割未満、7〜8か月で卵白・全卵は4割未満
- あげていない理由の多くは「まだ早い」「何となく不安」で、アレルギーや医師の指示を理由とする人はごく少数
- 国のガイドでは、アレルギーを心配して開始を遅らせても予防効果の科学的根拠はないとされている
- 卵は固ゆでの卵黄から全卵へ。全卵はしっかり加熱し、少量ずつ進める
- 湿疹がある、アレルギーが心配な場合は、自己判断せず医師に相談
はじめての食材は、ドキドキするのが当たり前。公的な目安を知っておくだけでも、少し気持ちがラクになるはずです。赤ちゃんのペースに合わせて、無理なく進めていってくださいね。
参考にした情報(出典)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000204.000011145.html
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_04250.html
https://www.cfa.go.jp/policies/boshihoken/junyuu/
https://www.city.osaka.lg.jp/kodomo/cmsfiles/contents/0000309/309034/rinyuunosusumekata_202406.pdf
